2011.11.9

読んだ本(11月-No.1)

『拒否できない日本 - アメリカの日本改造が進んでいる』関岡英之

学生の頃に買って、ずっと読んでいなかった。が最近特に、「アメリカ」への疑問をより強く感じるようになり、読んだ。
アメリカへの疑問、といったのは、最近の例で言えば、TPPはホントに日本のためなのか?であったり、リビアでのカダフィ殺害など‘正義'のアメリカのやっていること、などである。

本書では、アメリカが、どのように自分たちの都合のよいように日本を変えようとしているか、が紹介される。具体的には、建築基準法の改正についてや建築家の国際資格について、会計の国際統一ルール、弁護士業の自由化やロースクールの導入、等について。

アメリカは、「ヨーロッパの王室や教会の権威に反発して、個人の自由を求めて、ヨーロッパから脱出した人々が、植民してつくった理想郷」であり、そういう歴史の始まりと考え方が根底にあるから、現在の状況へつながっているのかと、世界のいろいろな問題が理解しやすくなったように思う。

一方で、自分自身もアメリカ的な考え方、個人主義的な自由の考え、などはある。(しかもこれは、人より強いだろう。)
ただ、このいい悪いは別にして、今の自分の関心、「自然」についてであったり、前回書いたように仏教への関心だったりによって、何がしか変わっていくかもしれない、とは思う。