2011.11.4

読んだ本(10月)

『ボクは坊さん』 白川密成
著者の密成さんは、愛媛県の栄福寺の住職。その演仏堂のオープンハウスに行くにあたって、再読した。
密成さんは、自身のホームページにも「仏教をやってみよう。」とあるように、ごく一般の人の目線を大事にして、仏教のよさを伝えようとしている。
だから、すこぶる読みやすく、そして、おもしろい。
内容だけでなく、密成さんの、専門家でない一般の人に参加してもらおうというスタンスは、僕が建築その他の分野でやりたい方向で、非常に共感できる。
白川密成さんには、いろいろなヒントをもらえそうだ。

『ダライラマ自伝』 ダライラマ
かなりショッキングだった。
実は、正直に言うと、自分はこの本も読むまで、チベットは全くの平和なところだと思っていた。今までにネパールに2度行き、「いつかこのヒマラヤを越えて、チベットまで行ってみたい。」と、ただその程度の考えだった。佐藤健の著書を読み、その考えはより一層強くなっていた。
が、本書で、中国とチベットの歴史を知り、恐ろしくなった。何より自分が今まで何も知らなかったことに対して、である。今年3月の地震をきっかけに、原発に関する無知に気づかされた時と、同じくらいのショックだった。

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この10月は、愛媛のオープンハウスで白川密成さんに、大阪の講演会でダライラマ氏に、それぞれお会いすることができた。そのこと自体とても刺激的だったし、また、本の重みが一気に増したようにも感じる。
試験が済み、一度仏教を勉強してみよう、と考えているが、できるだけ机上の勉強のみにならないようにしたいと思う。