2011.5.7

菅首相が浜岡原発を全面停止するよう中電に要請した。
これは支持したい。
福島原発の事故は、天災ではなく、明らかに人災。
現状の、そして長期的にも起こるであろう被害を知れば、
浜岡原発に対する判断は、必然だと思う。

少し大げさな言い方かもしれないが、
このところの首相退陣論に対しての、捨て身の決断のような所もあるだろうか。
しかし、捨て身の覚悟でこそ、進展させられるものもあるのだろう。

これが、今回だけの場当たり的な決定に終わってしまうかは、
いわゆる大衆、僕らの今後の反応・動きに左右される部分もあると思う。
このニュースは、「変えていく」ことへの、小さな希望だと思おう。

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今年のゴールデンウィークは、東京へ行った。
2011.5.4
始発の新幹線で東京へ。夜10時まで12時間かけて展覧会5つを観る。

『アール・ブリュット・ジャポネ展』@埼玉県立近代美術館
いわゆるアウトサイダーアートの、日本版。開いた口がふさがらなくなる。笑える。ものをつくりたくなる。

『ヘンリー・ダーガー展』@ラフォーレ原宿
ダーガーも、アウトサイダーアートに分類されている。でも、そんな「分類」には意味がない。ダーガーのやったことに、勇気づけられる気がする。

『驚くべき学びの世界 レッジョ・エミリアの幼児教育』@ワタリウム美術館
子ども達の言葉が多く紹介されているが、さながらアーティストの言葉だった。ただ、展示内容について、キレイすぎる、人工的すぎる、という印象は消えなかった。

『倉俣史朗とエットレソットサス展』@21-21デザインサイト
僕は小さい頃から、神秘的な現象に強く惹かれる。だから、ずっとマジックをやってきた。この感覚を「モノ」として形にしている代表選手が、倉俣史朗だと、再認識できた。

『フレンチウィンドウ展』@森美術館
マルセル・デュシャン賞にちなんだ展示。ユニークな作品もいくつかある。デュシャンの作品もいくつかある。これは面白く、手帳にスケッチした。

2011.5.5
朝から終日、音楽フェス' Japan Jam 2011'。@幕張
ライブを聴いた順番に、奥田民生×Hige、トライセラ、Back Horn、真心ブラザーズ×松たか子、仲井戸麗市×Char、Zazen Boys×近藤等則×坂田明×七尾旅人、エレカシ×泉谷しげる。
一番の目当ては、Zazen Boys×近藤等則×坂田明×七尾旅人のセッション。実は、これを聴きに、急遽、東京へ来た。

18:30〜、Zazen Boys×近藤等則×坂田明×七尾旅人、ヤバかった。
朝、会場へ着くと、グッズ販売のテントがあり、Zazen BoysのTシャツがカッコよく、購入、トイレですぐ着替えた。今日一日、飲むビールの量とタイミング、仮眠を取る時間まで、このライブに照準を当てていた。
始まる前のセッティングも本人達が出てきてやっているのだけど、もうその段階で聞こえてくる音だけで、ヤバい。もちろん僕は、広い会場の一番最前線に行く。最前線エリアでは、周りの人も、その練習の音だけで踊り始める、期待しまくりな空気。
で、演奏、ハンパない。4者ともが、これ以上はないくらいに、鬼気迫る。
この4者の組み合わせなんて、今日だけしか観られないだろうが、衝撃的なライブとなった。

終電の新幹線で名古屋へ戻る。