先週から実家に帰省中。
部屋の本棚を見ていたら、大学院生の頃に川合先生の授業で描いた銅版画が出てきた。19歳の頃にインドへ行った時の、ジャイサルメールの風景を描いたもので、銅版画のインクがうまく乗らず薄くなった失敗版。
でも薄いからと言って、ほかってあるのももったいない。このところずっと水彩絵の具を触りたいと思ったいたので、この銅版画に色を乗せることにした。当時の写真を見ながら、薄く水彩をのせる。夕日で黄金色に染まるフォートの前を、ラクダが歩いていく。そして、そのフォートの上に、小さな虹がかかっている。白黒の銅版画では、この虹は描けなかった。
僕は今まで、白と黒だけだからこそ銅版画のよさが出ると思っていた。でも、今日描いた、フォートの上の小さな虹は、少し気に入った。
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今使っているスケッチ帳は、方眼のマス目が付いたものだ。今日ふと、手元にあったブルーの蛍光ペンでメモを書いた。
ただそれだけのことだが、とても新鮮な気分で書けた。それに、鉛筆で書いたものより、はるかに読みやすい。
方眼用紙の中でブルーの文字が輝いていて、スケッチ帳自体が、楽しげなものに感じられた。
今後も、色ペンをイロイロ試してみるのもおもしろいかもしれない。