この年末年始は、9日間ほどネパールへ行ってきた。
8年ぶり、2回目。
「ネパールに、何をしに行くの?」とよく聞かれるが、それには、ヒマラヤの山と集落を見にいく、と答えている。
まあそれに間違いはないのだが、自分が旅行に出るときは、あまり具体的な目標物があることは少ない。特に一人での旅行では。
今回の旅行は、しばらくご無沙汰であった、海外へ行ってこようと、
友人の言葉を借りるなら、少々鈍ってしまった自分への「スパイス」を加えてやろうと、そう考えて、アジアを選んだ。
直前に、石山修武のアニミズム紀行5冊を一気に読んだことも、行き先を決めるのに影響している。
相変わらずの影響の受けようで、さすがに言うのも恥ずかしいくらいなのだけど、これはしょうがない。自分は、気に入ったものからやたらと影響を受ける性質がある。これは、ヘタに止めない方がいいのだと思おう。
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この旅で、使っていたスケッチ帳が一冊うまった。この手帳は、使い終えるのに約1年かかった。
途中で、屏風式のスケッチ帳も使っていたけど、1年間でたった1、2冊のペースはかなり遅い。
それだけ、日々の「スパイス」が足りてないというわけなのだろう。仕事としては発展途上できている意識はあるが、昨年は、建築士の試験勉強にとらわれすぎたのもある。今年は製図のみだし、コツコツやろう。
コツコツ、いやコトコトと、スパイス入りのカレーを落ち着いて煮込むような、そんなふうに前進したいと思う。