2011.1.18

『たまの映画』を観た。卒業した芸術工学部の3つ上のリキヤ先輩が監督をしたもの。一般公開では初監督作品とのこと。
2003年に解散してしまった、’たま’というバンドの現在を追ったドキュメンタリー。
とにかく人がおもしろかった。
たまのメンバーの一人、知久さんの歌は生で聞いたこともあるが、その時は正直、苦手意識があった。それが、こんな面白い人だったとは。そう知ってしまうと、歌までよく思えてくる。CD出てれば買いたいくらい。
もう一人、石川さんもすごかった。もうメチャクチャなのだけど、でも全然メチャクチャではない。メチャクチャな演奏ではヴェルヴェット・アンダーグラウンドを連想してしまったし、メチャクチャな芸やってると思ったらなんかすごくいい事言うし。
名古屋の舞台挨拶には、たまの石川さんと滝本さん、そしてリキヤ先輩が来ていた。滝本さんはいい歌を歌う感じの人だった。
この映画では、感動というより、衝撃的、という感想を持った。映画の後、監督のリキヤ先輩と話したが「とにかく人が面白いから、自分は出来るだけ手を加えないようにして編集した」と言っていた。その気持ちはわかる。自分が興味をもった知久さん、石川さんの活動と日々の生活は、楽しく熱くかつ気楽でもあり、羨ましくなるものだった。2人が共通して語った「やりたいことをやる」という言葉と、彼らのなんとも個性的な生き方は、少なからずよい刺激になった。