金曜日仕事後、一度帰宅して、また外出。音ハコへ。24時過ぎにMago着いたら、ちょうど芸工2期生のトモホさんがDJ中。その後、Aoki Takamasa、Josh Winkと続く。かなりよかった。クラブはたとえよさげなイベントをねらって行ってもいい音楽に出会えることはそうそうない。今日は個人的にもヒットだし、周りもいい感じでノッていた。
音ハコにいる人たちの一体感がすごい。小さな場所にこれだけの人がいて、一つの空間になっている。音を聴きながらインドを思い出す。インドに行くと滅茶苦茶に人が多いのだけど、それでもなんか一つの世界になっていて、人、街、自然が同じになっている。その感覚だなと思った。バラバラのものの集合だが、ちゃんと一つのもの。
4時半、カロリー消費しすぎたので、近くの松屋でカレーを食べる。もちろん美味。音ハコで疲れたら、カレー。これ、オレ流。自分はカレー好きで、ほぼ毎週カレーライス食べるし、インドでは一月半毎日カレーを食べていた。けど飽きない。そういえば、カレーも、「バラバラの集合だけど、一つ」である。いろんな野菜やら肉やら何でも入れまくれば美味くなり、でもやっぱカレーはカレー。だから、バラバラのままの肉じゃがとは違う。この話しは大学の頃に、友達と語り、カレーみたいな建築をつくりたいと言っていた。今の僕の興味は、建築というより「空間」。カレーのような空間。つまり、街、建築、音、光、匂い、いる人、置いてあるもの、食べ物、酒、気持ち、空気、、それを全部ひっくるめて、一つの感動する空間かどうか。この先の「建築」とはもっとそういう方向になるであろう。
松屋でカレーを食べた後、音ハコへ戻る。カレーは一晩寝かすと落ち着くというが、音ハコは逆に夜がふけそして朝になるまで、踊り続ける。もちろん朝まで生き残ってるのは少数で、それは落ち着くとも言えるが。朝6時過ぎ、Josh Winkのアンコールの曲の後、トモホさん、今日会ったクギさんらと話した。二人は芸工2期生、4期生で、マギーは7期生で、話題は川崎和男。川崎先生が爆問学問で言っていた「きれい事」を言い続けるという話しに励まされ、そうありたいと話した。トモホさんはDJ兼芸大の講師、クギさんはカメラマン兼グラフィック等、マギーは建築士兼写真など。僕の出身の芸術工学はやっていることがバラバラに見えるが、芸工は芸工。芸術も工学もその根本が目指す所は、一つのことだ。
カレーライスは本当にうまい。「これ、うまっ!」という歓声と、感性。これが、そのバラバラの集合としてやりたい「一つ」のことである。
[2008年10月10日]