読んだ本(12月)
『被災地を歩きながら考えたこと』五十嵐太郎.2011
まず読んで思ったのが、自分はすでに3月の震災を忘れかけていた、ということ。
忘れていないつもりでも、あの時期の気持ちとか感覚とか6月に行った現地の光景とかを、読んでいて、思い出した。
五十嵐氏は、本書で、被災地へのいくつかの提案をしたり、全国の建築家らの提案を紹介している。そういうものを読んでいると、自分にもアイディアが沸いてきた。
振り返ってみると、自分は、あまりポジティブで生産的な考えをしていなかったのかもしれない。
むしろ、なにか現状の問題を否定する気分のが強かったと思う。
もっと楽観的で、建築的なアイディアを、たまには誰かと話し合ったりしても、いいのかもしれないと思った。
ただ、その一方で、「建築」的な提案は、自分はもういいやと、どうしても思ってしまう。
正直、あまりいい方向がわからないでいる。