古本屋へ行った。
ふと、アンディ・ウォーホルの「日記」を見つけ、立ち読みした。
(ちなみに、値段は14000円。)
真っ先に、自分の誕生日「1983年12月20日」のページを読んでみた。
その日ウォーホルは、『めんどくさくて加湿器を付けなかったために、手肌がカサカサになってしまった』、とのこと。
実に、どうでもいい内容だった。
もっとドラマチックな事件が起きたことを期待していたが、実に、どうでもいい内容だった。
そう言えば、横尾忠則の日記で「1983年12月20日」を読んだときも、何の変哲もない日だったと記憶している。
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ただ、このあまりにどうでもよい感じが、逆に、気に入った。
保坂和志の言うところの、「私が生まれる前から世界はあり、私が死んだ後も世界はあり続ける。」を実感できたような気分か。
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読んだ本(11月-No.5)
『世界を肯定する哲学』保坂和志