080927
名駅の映画館へ。中学時代の同級生が映画監督をした「今日という日が最後なら」という映画を見る。その監督、柳明菜氏は、同じ塾にも通っていたし、頑張っているのは嬉しく負けられんなとも思う。脚本、音楽の作詞作曲も自分でやっていて、そういうふうに全部を自分でやりたい気持ちはよくわかる。柳さんは高校2年の時にアメリカへ行き、写真に興味を持ったのがきっかけで、今はカメラマン兼、映画監督兼、女優とのこと。いろいろよくやるなと思うけど、自分だって建築と写真と色々やってるのだから同じこと。
彼女みたいに高校生のうちに海外へ行くと、その後への影響は大きいのだろうと思う。今週の火曜日に、芸工の級友で飲んだが、ヒロミツは来月からカナダ行き。また11月からはマコちゃんがオーストラリアの大学へ入学らしいし、まだまだ周りに海外行って頑張ろうとしてる人はいる。逆に、自分はここ日本にいるのだと意識してみて何ができるか考えると、やってみたいことが色々浮かんでくる。
080924
爆笑問題のでているNHKの「爆問学問」を見た。やっぱり太田光氏は、いい直感を持っていると思う。今回ゲストは川崎和男。僕が卒業した学部の先生。もし川崎先生が名市大にいなかったら、今頃、違うことをやっていたかもしれない。
というのも、自分は小学・中学生の頃、算数、数学、特に幾何学が好きな理系少年だった。そして高校では物理が好きになり、そのまま物理の先生になろうと考えていた。高校3年の夏までは。ところが、高校3年の夏に本屋で立ち読みして、この川崎和男のクラインボトルの写真を見つけ、またその後、光造型機からトポロジー形態が出来上がる映像を見て、衝撃をうけてしまい、名古屋市立大学の芸術工学部に一気に興味を持った。で、入学。そんなわけでいろいろと影響を受けたし、卒業した今でも、川崎先生は、マア言ってみれば、名市大で一番尊敬する先生。最近、米ペイリン副大統領のメガネが騒がれているけど、あれもKazuo Kawasaki。多くの人に知ってもらえるのはよい。
「爆問学問/川崎和男」の再放送は、9月29日(月)午後3:15~<総合>とのこと。
080919
夜、仕事を終えた後、帰宅せずに一人で音ハコへ。大学の先輩がイベントやるらしく、ドイツからもDJを呼んでいるらしい。その先輩、トモホさんと話したが、芸工の視覚情報2期生らしい。同じく2期生のタナカさんとも話す。芸術工学部ができた時の1、2期生らは相当面白い人が多かったみたいで、狂言やってる人、DJやってる人、本出した人など様々。自分は7期生。負けとれん、マジシャン。今日は、いい感じの音も聴けてよかった。で、そのまま帰宅せずに今日も朝から仕事へ。体力の限界、のその先へ。実は、そのくらいやったことで見えてくるものもある。結構いろんな人が言ってるけど、朝、地下の音ハコから出た後とか、そのヘトヘトな状態では、ものの感じ方が違う。音は現場で体感したい。
今朝は、音ハコから仕事場へ向かう途中、スタバで珈琲。2階に屋外の席があったが、東からの朝日と朝の街の風景が、アジアっぽい。ここはインドかカンボジアか。もう僕は旅人です。こういう、アジアの朝は、街のエネルギーが増していくのがわかる。車も人も、信号も看板も干してある洗濯物も、朝陽で輝く。なんかコーヒーもうまい。いい場所みつけた。朝に、ちゃんと朝日がさす空間はよい。二級建築士の実技試験でも、キッチンと朝コーヒーを飲む場所に、東から朝の太陽の光がさすように設計するのは、個人的にいつもこだわっていた。マ、そういう余計なことを考えてるから試験時間ぎりぎりなんだけど。
080914
今日は二級建築士の実技試験だった。この二週間は、仕事の図面では鉄骨造(小さな眼科診療所)をCADでかき、帰宅後は夜な夜な木造の住宅の図面を描いた。平行定規と三角定規とシャープペン一本で、詳細断面まで。仕事でも家でも図面ばかりかくトレーニングをしていたので、世の中のあらゆるモノを図面化してみる目を多少身につけれた気分。手を練るとか、鍛錬とかで得られる能力というのは、やっぱある。
体力的にハードだったが、寝る前に30分間でもさわる水彩とギターに救われていた。去年くらいに気づいたが、僕は、建築製図を真剣にやればやる程、水彩絵の具をさわりたくなる。言葉は適切じゃないかもしれないが、建築は図面へと結晶化させる作業とも言える。とすると、水彩やったり、ギター鳴らしたりするのは、その逆で発散して開けていく行為。一つの方向を突き詰める程、その対極のものごととつながっていくのだろうか。まだよくわからないが、このことには興味がある。
試験後、珈琲店で休憩し、帰宅。その後、今日やったことは以下の3点。
1)帰宅途中、ブックオフの中古CDで石野卓球さんらの電気グルーブの聴いたことないCDがあったので購入。夜、家の和室で、大音量。タタミの部屋×石野卓球のテクノ。これが意外に合う。
2)その後ネットみたら、今日は仲秋の名月とのこと。電気を消し、月をみる。いい月だ。虫の音もすばらしい。外で見たくなり、ちゃりで5分くらいの田んぼの方へ。虫の音も様々。中でも、チッチリ、チッチリと高い音で鳴く虫がいて、美声。デジカメのピントが合ったときに鳴る電子音の連続だなと思った。ん、これもテクノだ。
3)で、田んぼの中の鉄塔と電線を眺めていたら、音楽の楽譜だな直感した。高圧鉄塔と電線が、楽譜の五線と一定リズムの縦線で、それに重なる月と星が、音符。自転車を走らせながら、その流れを見ていたら、音楽だなと思ったのだ。光の音楽。
以上の3点より、音は電気だと思われます。
080906
自分がインターネット上で日記を書き始めたのは2006年9月1日から。イタリアのトリノに留学へ行くのがきっかけだった。それから二年たったが、現在もこうやって続けている。
先週、「クレーの日記」という本があることを知った。絶版になったらしく、古本で購入した。アーティストの日記にはなかなかおもしろいものもあるのだが、あまり売れないのかもしれない。ちなみに僕のこのサイトは、一日平均5人くらいのヒットカウントがある。感謝。ただし、いったい誰が読むのだろうか、反応はほぼない。Torino、Kayaba Nikki、M.Journalは、依頼がくればいつでも製本、販売しますのでご一報を。各500円、カバーありです。なんつって。でも本づくりは本当におもしろいんだな、これが。
僕は自分で自分の日記を読み返すことはほとんどなく、ただ書く、を続けている。でも、書いておくと、時間が経って何かヒントにはなる。日記を発行する予定はないが、発酵はするかもしれない。
080901
夕方、豊橋へ。芸工の先輩後輩ら数人と、海辺でたき火をするため。
拾った流木で、苦戦しながら焚火をおこす。
親父の実家の北海道から送られてきたトウモロコシや、秋田県のキクチ夫婦からいただいたというソースでの魚料理をダッチオーブンに入れ、たき火の中へ。
砂浜、吹く風、虫と海の波の音、空の星。With 酒。
この食事、文句なし。
夕暮れ後の海の焚火は本当にすばらしかった。