金魚すくい [2011.7.16]

覚王山の家からすぐ近くにある城山八幡宮のお祭りへふと立ち寄った。
この週末3日間は、茅輪くぐりをやっている。
疫病祓いの行事。

境内では盆踊りも行われていて、露店も数多く立ち並び、とても賑やかだ。
小中学生も多く、町の子どもが全員集合しているんじゃないかと思えるほどだ。
子供も大人も、みな楽しそう。

自分も楽しい気分になり、フランクフルトを食べながら盆踊りを眺めた。

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この、夏祭りの会場で、
将来なりたいものが見つかった。

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金魚すくいの露店のオジさん

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祭りの会場の片隅で、白熱灯の明かりの下、金魚が泳いでいる。
白や朱色の金魚、黒くて大きな出目金。

透明の水に、ホースから小さな空気の泡がプクプク出ている。

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浴衣の子どもたちが集まってくる。

掬うのに必死な少年。
ドキドキ見つめる女の子。
後ろで見ているお母さん。

露店のオジさんは、1匹も取れなかった女の子にも、
2、3匹の金魚を掬って、透明の袋に入れてあげる。
丸く膨らんだ小さな袋の水中に、赤い金魚。

宝物。

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ここは、
魔法のような空間。

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いつか、金魚すくいの露店のオジさんになりたいです。