覚王山に引っ越したのは、12月22日。日柄は、大安。そして、「冬至」の翌日でもあった。まあ、ねらったわけではないが、最も日の短いのが冬至で、その日以降少しずつ太陽の出る時間が長くなっていく、というのも悪くなかった。
さて、ここで暮らしはじめて約ひと月。春っぽいなと感じる瞬間も増えてきた。このところ暖かかったおかげで、楽しみにしていた庭のサクラもつぼみをつけ、少しずつ咲き始めた。いや、まだ1月下旬なんだが、咲き始めた。
で、気づいた。この木は桜じゃなくて、梅だな、こりゃ。木のかたちや木肌はサクラの木のようだったから勘違いしていた。我ながらオッチョコチョイだ。まったく。
2月2日。今、梅の花は3分咲き。もう少し暖かくなれば、外で宴ができる。昨日は常滑の陶芸関係の方々や、芸工の先輩、後輩らが宴会しに来てくれた。後輩の一人は来週からオーストラリアの大学院での留学へ出発するため、送別会も兼ねてつつ。なんか学生の合宿みたいな状態で3時に就寝。自分の家のはずが、どっか違う場所のようにも思えた。なかなかよいです、ウメハウス。
サクラじゃなかったので、最初は、「なんだよ、ウメかよ!」と思ったが、よく庭にやってくる小鳥たちには、その梅の木が似合っていて、ウメもなかなかいいもんだな、と今では思い始めている。
[2009年2月2日]